2018年9月2日

風疹の流行と妊娠

首都圏での風疹の大流行が話題になっています(8月28日ヤフーニュース)。

 

最近、熊本県内でも1名の男性がかかったとの報告がありました。

風疹(三日ばしか)は風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症です。

 

潜伏期間は2-3週間(平均16-18日)で、主な症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められます。一度かかると、大部分の人は生涯風疹にかかることはないとされています。

 

妊娠20週まで(特に初期)の女性がかかってしまうと、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があり、「先天性風疹症候群」と呼ばれます。

2012~2013年の2年間には16,000人を超える全国での大流行となり、この影響で45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断され、11人も亡くなっています。

 

風疹はワクチンによって予防可能な病気ですが、39歳以上の男性、56歳以上の女性ではワクチン接種の機会が一度もありませんでした。

28歳以上の男女では1回接種を受けていますが、免疫ができる確率は95%とされやや不十分です(2006年以降では2回接種されるようになりほぼかかることはないとされています)。

 

したがって、最近の感染者の多くは男性であり、職場で感染し、知らないうちに職場や家庭、地域の女性にうつしてしまっているということが大きな問題となっています。

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これから妊娠を考えている女性はもちろん、その周りの男性も自分が風疹がかかったことがあるかを把握し、かかったことがない場合、あるいはどちらかわからない場合には積極的にワクチンの接種を受けましょう。

熊本市では医療機関で風疹ウイルスの抗体検査(血液検査)を無料で受けることができます(当院でも可能ですが事前に申込みが必要です。詳しくは熊本市ホームページへ申込用紙ダウンロード)。

 

抗体価が低い女性はワクチンを接種しましょう。熊本市では4000円を上限とした接種費用の助成制度がありますので、ぜひご利用いただきたいです。


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