2018年 3月 の記事

2018年3月17日

女子学生のベストパフォーマンスを応援する

開院して間もなく熊本学園大学付属高校の学生が来られました。

おふたりとも吹奏楽部に所属し、第27回の定期演奏会のパンフレット制作の広告をお願いしている、ということでしたので申し込みました。

これまでに中学生、高校生の対象に性教育や癌教育などの講演活動を行ったことはありますが、今回せっかくの機会なので、何か一つ婦人科医からのメッセージを伝えたいと思い、(最終的に)

「みなさんのベストパフォーマンスを応援します 〜毎月の痛みは「がまん」しないで相談を!!〜」

としました。

 

前回、アスリートの月経とパフォーマンス低下についてのコラムを掲載しましたが、アスリートに限らず多くの女性が試験や大切なイベントで月経のために実力を発揮できずに困っています。そのようなときは、ピルによる月経の一時的な移動やピルの内服継続による月経調整が非常に有用です。

 

ところで(最終的に)としたのは、一度原稿を提出した際に『月経の』痛みはがまんしないで…、と書いていたところ直接的すぎる、男子学生や親御さんたちの目に触れる、といった理由でNGがでてしまいました。それで、より無難な『毎月の痛み』という表現に変更しましたが、学校は難しいですね‥‥

 

とはいえ、顧問の男性教諭は僕の考えに理解を示してくださっていましたので、性教育などの講演会を是非とお願いしておきました。いろんな学校で話をする機会があればうれしいですね。

 

今日、おふたりが出来上がったパンフレットを持ってきてくれました。少しお話をさせてもらうと、おふたりとも月経時にパフォーマンスが落ちてしまうことを自覚していましたので、この広告を出した意図を説明させていただきました。

 

高校1年生でしたので子宮頸がんワクチンのことも尋ねてみましたが、その存在すら知りませんでした。こちらの話題については、また改めて書きたいと思います。

 

 

2018年3月12日

3月18日 市民公開講座「植物エストロゲンと健康」

毎年3月3日から8日までは女性の健康週間ということで、市民公開講座が開催されており今回で21回目を迎えます。

今回のテーマは

意外に知らないカラダのこと「男の話もしよう」

というテーマで、3月18日(日)14:00〜16:30 熊本市医師会館に開催されます(入場無料)。

 

480名定員のところ、すでに400名を超える応募が寄せられているということで、関心の高さがうかがえます。

僕も「植物エストロゲンと健康」というテーマでお話をさせて頂く予定です。

植物エストロゲンを含む植物としては大豆(イソフラボン)が有名ですね。

最近では

プエラリア・ミリフィカ

というタイ北部に自生するクズの一種である植物にとても強力な女性ホルモン様の働きがあるため、バストアップのサプリメントとしてインターネットや通信販売などで広く売られています。

 

最近、プエラリア・ミリフィカを含んだサプリメントの服用で、月経不順、アレルギー症状、不正性器出血などの健康被害が200件以上寄せられているということで、厚生労働省国民生活センターも注意するよう発表しています。

 

 

「植物由来 イコール 安全」である印象を持つことも多いと思いますが、注意が必要ですね。

講演では安全な大豆イソフラボン由来のサプリメントであるエクエルについても紹介する予定です。

 

興味がある方は是非ご参加ください(^^)

 

2018年3月2日

月経前症候群(PMS)

月経に関連する下腹痛、腰痛、腹部膨満感、嘔気、頭痛、食欲不振、憂うつなどの辛さ(月経困難症)に悩まされる女性にピル(OC)が有効であることは徐々に浸透しているようですが、月経前の辛さはあまりしられていませんでした。

月経前症候群(Premenstrual syndrome:PMS)は、月経前にイライラ、憂うつなどの精神症状、腹痛、頭痛、むくみなどの身体症状、食欲の亢進や傾眠などの行動異常がみられますが、月経開始とともに軽快する疾患です。

黄体ホルモンとの関連が推察されていますが、正確なメカニズムはいまだに不明で、世界的にも情報が充分ではありません。

 

2月28日に日本でのPMS研究の第一人者であります近畿大学の武田卓教授の講演を聴きに行ってきましたところ、日本では180万人の女性がPMSに罹患しており、女子高校生・一般就労女性の約11−12%はPMSによって1日以上休学・休職しているとの驚くべき数字を示されました。また、これによって年間1兆円もの経済的損失があるそうです。

怠けている、サボっている、などと受け取られることも多く、周囲の理解が重要であるということも強調されていました。

 

PMSの治療には、月経困難症に適応のある超低用量ピルの中でもヤーズ®の効果が高いとのことで、最近処方が可能となった、最長120日まで連続して服用できる(つまり4ヶ月月経が来ない!)ヤーズフレックス®という薬剤がより効果的ということでした。

当院でもすでに多くの女性に処方しておりますが、他にも自分にあった治療法があります。

 

 

月経中だけでなく月経前にも悩みがあれば、一人で悩まず是非相談していただきたいと思います。


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