ピルは女性に自ら妊娠しないことを選択できる薬剤として、1960年米国で初めて発売されました。
世界中で次々と承認されるなか、日本は1999年にようやく認可されることになりましたが、国連加盟国で最後(北朝鮮であっても1994年!)という先進国と言えないような有り様でした。
そのような我が国においてピルの早期認可を求め、あらゆる活動をおこなってきたのが「日本家族計画協会」です。
私も性教育の知識を深めるために日本家族計画協会が主催する「避妊教育ネットワーク」に参加させていただいておりますが、この度機関誌「家族と健康」に『OC/LEP(ピルのことです)が私の医師人生をどう変えたか』というコラムに記事を掲載していただきました。
もともとは母の更年期障害から医師を志し、実習で分娩で新しい命に出会える素晴らしさ、手術の繊細さとダイナミックさに感銘を受けて産婦人科医となりました。
月経は女性にとっては当たり前にあるものでありますが、それによって苦しんでいる女性(月経困難症)にとってピルが非常に効果があることから、2008年からは保険適応となり処方が可能となりました。
月400−500名にピルを処方しています。多くの方はピルによって生活の質(QOL)が上がったと実感志ています。
私は、ピルを服用することで女性が自らの月経をコントロールし、それを通じて人生をコントロールできると考えています。
これからも月経について広く配信していきたいと思います。
ぜひご一読ください。