みやはらレディースクリニックのピル外来|熊本市西区田崎の婦人科

ピル外来 ORAL CONTRACEPTIVES

ピル外来について

女性のQOL向上をめざして

生理痛、月経不順、PMS(月経前症候群)などで悩んではいませんか。日常生活に影響が出るほど症状が重いかたは、治療効果が期待できるピルを使用するのも一つの手段です。生理に伴うお悩みが改善することはQOLの向上にもつながりますので、一度当院までご相談ください。当院では、保険適応のピル、自費のピル、緊急避妊ピルなど、各種取り扱っております。

こんな場合はご相談ください

  • 生理痛を軽くしたい
  • 生理不順を治したい
  • PMSを軽くしたい
  • 生理の日程を調整したい
  • 確実に避妊したい
  • 生理前のニキビや肌荒れを治したい

ピルのチャート

低用量ピルについて

安全性が高く長期間の服用も可能

当院では低用量・超低用量ピルを取り扱っています。低用量ピルが認可されるまでは中用量ピルが一般的でした。二つの違いはエストロゲンと呼ばれるホルモンの配合量であり、エストロゲンが多く配合される中用量ピルは副作用のリスクが高まります。そのため、現在では低用量・超低用量ピルを用いることが多くなっています。

低用量ピルのメリット

01
生理痛の緩和

生理痛が軽くなり、量も少なくなります。出血の期間も短くなり、生理に伴う負担の軽減ができます。PMSを抑える効果もあります。

02
ニキビ・肌荒れの改善

ニキビ、肌荒れの原因となる男性ホルモンを減らすことで、生理前にできるニキビや肌荒れの症状を改善する効果が期待できます。

03
安全な避妊方法

低用量・超低用量ピルを服用すると排卵が起こらなくなります。そのため、正しく服用することで99%以上の避妊効果が得られます。

04
女性特有の病気・がん予防

卵巣がんと子宮体がんになるリスクを下げることができます。また、継続して長く使用することで、病気になるリスクが低下するといわれています。

05
乳房に対する効果

低用量ピルの使用で、乳腺症の改善や乳腺の良性腫瘍の発生を抑制することができるといわれています。

06
子宮内膜症への治療効果

子宮内膜症は、子宮内膜が子宮外で増えてしまう病気です。低用量ピルは子宮内膜の増殖を抑えるため、子宮内膜症の予防や治療薬としても使用されています。

当院で取り扱いのある
ピルの種類

保険適応のピル

医師の診察を受け、低用量ピルの服用が病気の治療の一環として認められる場合には、健康保険が適応されます。日本では現在、月経困難症・子宮内膜症の治療を目的としてピルを服用する場合は保険が適応されており、ひどい生理痛などもその一種です。当院では以下の保険適応ピルを取り扱っています。

ヤーズ®

ヤーズフレックス®

フリウェルULD®

フリウェルLD®

ジェミーナ®

ドロエチ®

第3世代1相性ピル(自費)

第3世代1相性の低用量ピルでは、デソゲストレル(DSG)という黄体ホルモンが使用されており、他の世代のピルと比べて男性ホルモンの作用が少ないことが特徴です。ピルは大人ニキビの治療に効果がありますが、特に第3世代1相性の低用量ピルでは早く効果が出るため、ニキビでお悩みのかたにはおすすめです。

マーベロン28®

ファボワール錠28®

第2世代第3相性ピル(自費)

第2世代3相性の低用量ピルであり、最も普及しているタイプです。レボノルゲストレル(LNG)という黄体ホルモンの作用により服用中の不正出血の頻度が他の低用量ピルに比べて少なく、休薬期間(偽薬服用)中の月経がきちんと起きやすい特徴があります。

アンジュ28®

ラベルフィーユ28®

緊急避妊ピルについて

望まない妊娠を避けるために

緊急避妊法とは、「避妊できなかった」「避妊に失敗した」などの場合にやむを得ず緊急的に行う方法です。緊急避妊薬(EC、アフターピル)は、OC(経口避妊薬)と同様のホルモン剤で、高い確率での妊娠阻止が可能といわれており (排卵前後の妊娠阻止率約80%・服用者全体で98%)、おおよその女性にとって有効で安全な方法です。

緊急避妊ピル
の注意点

  • 性行為後72時間以内の服用が必要です。
  • 緊急避妊ピルには排卵を遅らせる働きや、受精を阻害する働きがあると考えられています。
  • 妊娠に至ってしまっても、緊急避妊ピルによって胎児に奇形を誘発することはないとされています。
  • 緊急避妊ピルの服用では吐き気、頭痛などの副作用はほとんど起こりません。

緊急避妊ピルの種類

ノルレボ錠1.5mg(ジェネリック:レボノルゲストレル錠1.5mg)

避妊効果が高く副作用が少ないことが特徴です。排卵を抑える効果、および既に排卵していた場合でも受精や受精卵の着床を防ぐ効果があり、性交後から早く飲めば飲むほど避妊率が高くなります。緊急避妊ピルを服用後、消退出血と生理による出血を確認できれば避妊の成功です。

各種避妊法の妊娠率について

避妊方法は複数の選択肢があり、それぞれ妊娠率も違います。正しい使用方法を確認し、ご自身に合った避妊法で予期せぬ妊娠を防ぎましょう。

⽅法 理想的な
使用(%)
一般的な
使用(%)
経口避妊薬(OC) 0.1 5
薬物添加IUD(ミレーナ) 0.1~1.5 0.1~2.0
コンドーム 3 14
ペッサリー 6 20
リズム法 1~9 25
女性避妊手術 0.5 0.5
男性避妊手術 0.1 0.15
避妊せず
(妊娠希望)
85 85

子宮内避妊具について

負担の少ない避妊法

子宮内避妊具は子宮の中に装着する器具のことで、一度挿入すると最長で5年間妊娠を避けることができます。数分の施術で装着でき、痛みや違和感もほとんどありません。装着後は位置の確認のため、定期的に診察が必要となります。血栓リスクが上がらないので肥満、喫煙のあるかたにもご利用いただけます。妊娠をご希望の際は、すぐに抜去することができますのでご安心ください。

費用

料金表

低用量ピル

アンジュ28

ラベルフィーユ錠28

マーベロン28

ファボワール錠28

一般 3,080円 2,640円 3,080円 2,640円
学生
(2割引)
2,464円 2,112円 2,464円 2,112円

※表示金額は全て税込みです。

緊急避妊ピル

ノルレボ錠1.5mg
レボノルゲストレル錠1.5mg
9,900円

※表示金額は全て税込みです。

子宮内避妊具

ミレーナ 55,000円

※表示金額は全て税込みです。
※処方料・処置料・診察料を含んだ金額です。
※子宮内避妊具(ミレーナ)は、最長5年で交換が必要です。

お支払方法

みやはらレディースクリニックでは、下記のお支払方法が可能です。

現金 現金でのお支払い
クレジットカード ※自費診療のみ
VISA/JCB/
Mastercard/など

注意点・リスク・副作用

<注意点>
・性感染症(クラミジア、コンジローマ、HIVなど)を予防するものではありません。感染防止にはコンドームの使用が必要です。
・月経が2周期続けて来ない場合、指示どおりに服用せず月経が来ない場合は、妊娠の可能性もあるため医師の診察を受けてください。
・激しい下痢、または嘔吐が続くときは、薬の成分が吸収されにくくなり、妊娠する可能性が高くなるため医師にご相談ください。
・他の薬を服用する場合には、必ず医師にご相談ください。

<副作用>
・服用開始ごろには10人中1~2人のかたに軽度の吐き気、頭痛など「つわり」のような症状が現れることがありますが、数日のうちにほとんどのかたは症状が消失します。
・生理の前のように乳房が張ることがあります。1~2ヵ月続くことがありますが、特に異常というものではありません。
・不正出血が10人中1~2人にあります。特に服用開始後1~2ヵ月では、少量の出血が起こることがあります。

<重大な副作用>
・血管の中で血液が固まってしまい血液が流れなくなる「血栓症」がもっとも危険な副作用と考えられます。非常に稀な副作用ですが、喫煙、年齢、血栓傾向の抗体などが発症率を上昇させます。ただし、煙草を1日に1箱吸うかたや妊婦さんと比較すると、低用量ピルの服用者が持つリスクは低いです。当院では安全に服用できるように、定期的な面談、血圧の測定、必要に応じて血液検査や診察を行います。

<服用できないかた>
・35歳以上で1日15本以上喫煙するかたには低用量ピルを処方できません。